米ファイザーと独ビオンテックは、新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種について、臨床試験の初期データを米国食品医薬品局(FDA)に提出したと発表した。最終データを待ち追加接種を承認申請する。米国では先週、免疫力が低下している人へ追加接種が承認された。両社は米国以外でも試験データを提出し、追加接種可能な薬事手続きを進める。

 昨年の同ワクチンの第1相臨床試験(P1)参加者を対象に、2回目から8~9カ月後に3回目を接種した場合の臨床試験(P1/2/3)を米国で行っている。このP1のデータをFDAに提出した。向こう数週間内に米国以外の当局にも提出する予定。米国ではワクチン自体の薬事承認も審査中で、この承認とP3データを待って追加接種を申請する。

 米国では12日、免疫力が低下している人を対象にファイザー製または米モデルナ製のワクチンの追加接種が承認された。イスラエルでは追加接種が始まり、ドイツも来月に開始する。

 日本でも検討は始まり、河野太郎ワクチン接種担当相は16日のテレビ番組で、ファイザー製を2回接種した人が来年3回目を接種できる量を確保したと明らかにした。

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