テルモは新型コロナウイルスワクチン向けに開発を進めていたシリンジ(注射器)について、厚生労働省から製造販売承認を5日付で取得した。今月末から甲府工場(山梨県昭和町)で製造を始める。インフルエンザワクチンでの使用を想定して2009年に発売し、ワクチンが効率良く接種できる針植え込み式注射器「FNシリンジ」を改良。植え込む針を3ミリメートル長くし、筋肉注射に使えるようにした。米製薬大手ファイザー製のワクチン「コミナティ筋注」の1瓶に対し「実験レベルでは7回接種も可能」(テルモ)としている。既存設備を活用し、22年3月期は年間2000万本程度を生産。23年3月期は新設備を立ち上げて生産量を増やしていく方針だ。

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