ノバルティスファーマは8日、遺伝子治療薬「ゾルゲンスマ」の投与判定に使う検査プログラムを無償提供すると発表した。期間は同検査で使うキットが保険収載されるまでで、LSIメディエンスが受託する。検査キットがまだ保険適用されないなか、治療機会を失ってしまう患者が出てしまう恐れがあるため、倫理的観点に基づき提供を決めた。

 対象となるのは抗AAV9抗体検査。脊髄性筋萎縮症治療薬として、3月に日本で製造販売承認を取得したゾルゲンスマは、体外診断薬によって抗AAV9抗体が陰性であることを確認できた場合のみ投与可能。検査キットは、医学生物学研究所が米国から導入するかたちで日本でも展開する体制を整えている。

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