三菱ケミカルは、メタクリル酸メチル(MMA)チェーンの高度化に向け、メタクリル酸(MAA)の能力増強を検討する。MMAはサウジアラビアにおける年産25万トンプラントに続き、米国でも同35万トンの大規模プラント建設を計画中である一方、世界需要は2020年度、年間350万トン程度にとどまり、世界の生産設備のネームキャパシティーである500万トン強からすると余剰感が強い。同社はACH法、C4法、アルファ法という3つのプロセスを保有し、かつ世界11拠点に生産拠点を確保する強みを武器に最適バランスを追求するなかで、MAAや誘導品の高級エステル類を増強することで、既存プラントの価値を向上していく。投資規模は数万トンとみられる。続きは本紙で

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