三菱ケミカルは29日、表面にアルミニウム、芯材に樹脂を用いた複合板「アルポリック」の抗ウイルス加工品について、新型コロナウイルスを24時間で99%以上低減させる効果を確認したと発表した。衛生面への配慮が求められる内装材などの需要を想定し、病院や高齢者施設の壁、避難所や飲食店の間仕切りといった用途を開拓する。

 複合板の表面に抗ウイルス加工剤・抗菌剤を含んだ塗料を焼き付け塗装している。未加工品に比べて、抗ウイルス剤を塗布する手間を省ける利点もある。10月からは不燃グレードについても抗ウイルス・抗菌加工の製品を発売する。

 効果を確認する試験は日本繊維製品品質技術センターが行った。複合板に日本で分離された新型コロナウイルス株を含んだ液体を滴下し、常温で24時間後にウイルスの数が99%以上低減していることが確認できた。

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