京セラ、住宅用蓄電システムの提案強化、クレイ型ＬｉＢを２１年から量産

　京セラは、世界初のクレイ（粘土）型ＬｉＢ（リチウムイオン２次電池）を用いた住宅用定置型蓄電システム「Ｅｎｅｒｅｚｚａ（エネレッツァ）」の提案を強化する。クレイ型は、正極と負極に電解液を練り込むことで高安全・長寿命・低コストを実現。来年早々にも滋賀野洲事業所（滋賀県野洲市）で年産２００メガワット時（１０キロワット時システム２万台分）規模で量産を開始する。新常態に合わせた新たな提案も行いエネレッツァの拡販を進める。
　クレイ型ＬｉＢは米国のベンチャー、２４Ｍテクノロジーズの技術を基に２０１３年から共同開発。京セラのセラミック製造プロセス技術を応用し量産技術を確立した。ユニットセル構造とリン酸鉄リチウム（ＬＦＰ）正極の採用により安全性に優れ、独自の電解液と住宅用に特化した設計で長寿命化した。粘土状の電極は電極構造を維持するバインダーが不要で、電極性能向上や厚膜化（３００～４００マイクロメートル）にも寄与。独自の電極成形プロセスにより従来型ＬｉＢの工程を大幅に削減した。続きは本紙で

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