住友ベークライトは、機械強度と電気絶縁性に優れる熱硬化性樹脂を用いたガラス長繊維成形材料について、射出成形可能なグレードを開発した。成形品中に2~3ミリメートルの長さの繊維を残すことが可能で、短繊維材を用いた射出成形品比で耐衝撃性を7倍程度に高められる。残存繊維長は熱可塑系材料を含めても最長とみられる。樹脂はフェノール樹脂およびジアリルフタレート(DAP)樹脂を用いた。従来、圧縮成形用途を中心に展開してきた長繊維材を射出成形可能とすることで、成形サイクルの大幅短縮によるコスト低減や形状の自由度向上につなげ、金属・セラミックの樹脂化による部材の軽量化およびそれによる環境負荷低減を促進する。
NTT-AT、新規の透明光発電ガラス量産
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