厚生労働省は17日、新型コロナウイルスワクチンの生産体制整備支援の対象としてVLPセラピューティクスを新たに選んだと発表した。これにともない2020年度第2次補正予算で立ち上げた基金から、同社の申請に基づき、助成金を交付する。研究開発と並行し、日本国内に向けた生産体制を後押しすることで、同ワクチンの安定供給につなげるのが狙いだ。

 基金を運営する新薬・未承認薬等研究開発支援センターを通じて、助成する。今回は第2次公募の結果となり、3社から応募があった。第1次分としては昨年、武田薬品工業、塩野義製薬、アストラゼネカ(AZ)、アンジェス、KMバイオロジクス、第一三共の6社を選んでおり、生産体制の構築にあてている。

 VLPは日本人研究者が創業した、本拠を米国に置くベンチャー。先般、日本で第1相臨床試験(P1)をスタートし、来年の承認取得を目指している。製造については、昨年、富士フイルムとの間で委託契約を締結している。

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