塩野義製薬は２７日、新型コロナウイルス感染症向けワクチンの開発を決めたと発表した。子会社ＵＭＮファーマが３月から参加している日本医療研究開発機構（ＡＭＥＤ）プロジェクトの内容を踏まえ、治療薬創製と並ぶ同社の最優先課題に位置付ける。１０００万人規模の提供を可能とするスケールアップの検討を急ぐとともに、年内の臨床試験開始を目指す。
ＵＭＮファーマが持つたんぱく発現技術により作製を進めている組み替えたんぱく抗原を使ったワクチンを開発する。年内の治験スタートに向け、厚生労働省を始めとする規制当局、共同研究先である国立感染症研究所などと協議に入った。
