経済産業省は、新型コロナウイルスに有効な界面活性剤2種を新たに公表した。塩化ベンゼトニウム(0・05%以上)と塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、(0・01%以上)で、すでに公表済みのものと合わせ7種とした。製品評価技術基盤機構(NITE)のウェブサイトにこれらの成分を含む洗剤のリストを掲載している。

 次亜塩素酸水については、食塩水を原料とした生成装置による自家製のものを対象に検証を行ってきたが、効果を確認できなかった。今後は次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸と水を混ぜるなどして生産されている次亜塩素酸水の効果を調べる。市販されているものから候補を選ぶ。必要とされるpHや濃度などが分かる表示法の検討も開始した。

 また、市販されている次亜塩素酸水に「加湿器などに次亜塩素酸水を入れて噴霧することで“空間除菌”ができる」とうたう製品が少なくないことを憂慮。世界保健機関(WHO)などの見解をもとに、人体に悪影響がない程度の低濃度では、新型コロナウイルスへの効果は期待できないだろうと注意を促した。

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