日医工は5日、新型コロナウイルス感染症薬への転用を目指していたたんぱく分解酵素阻害剤「カモスタットメシル酸塩」の開発を中止すると発表した。米子会社セージェント・ファーマシューティカルズが実施していた第2相臨床試験(P2)で主要評価項目が未達だったため。同剤を創製した小野薬品工業も同感染症治療薬として転用に取り組んでいたが、先月、開発中止を発表している。

 主要評価項目「入院率」「死亡率」の低減で統計上、有意差の確認にいたらなかった。同剤は小野が創製し、「フオイパン」という名称で販売。1996年の特許切れ後は、日医工などが後発薬を出している。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る