日本調剤は企業・団体向けに新型コロナウイルスPCR検査キットの提供を開始した。唾液をサンプルとするキットで、同社ウェブサイトでの申し込み後、「健康チェックステーション」併設店舗で受け取り使える。1キット税込み5980円。5キット以上から受け付ける。無症状者に対する検査ニーズが高まるなか、企業などによる定期検査や福利厚生としての活用を見込む。

 発売するキット「ソクラテス」は同社も参加した慶応義塾大学主体の日本医療研究開発機構(AMED)プロジェクトの成果。同プロジェクトには、ほかにLSIメディエンス、フィリップス・ジャパンなどが参加した。

 利用者は自分で唾液を採取し、郵便で検体を送る。その後、ウェブ経由で検査結果を通知する。陽性判明時には、提携する医療機関による電話診療を実施し、日本調剤からもフォローを行う。

 いぜん新型コロナ流行収束の兆しがみえないなか。政府は職場などでの定期的な検査を推奨している。また、従業員から定期的な検査を求める意見が出る場合もある。日本調剤は、今回の取り組みを通じ、こうした職場で定期的な検査をしてほしいとの意見も出ている。一連の取り組みを通じ、日本調剤はこうした要望に応えていく。

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