積水ポリマテックは、放熱材料をグローバル市場で一層拡大すべく、製・販・技それぞれの面から事業強化を加速する。昨年のオランダ、中国での放熱グリースの量産開始に加え、今年は日本の本社工場(さいたま市)で生産能力を倍増中で、今月から増設設備が稼働する。さらに、炭素繊維を配合した放熱シートも中国拠点で増強中。今年度末までに日本と同規模の生産能力まで高めて5G関連や自動車の電装系パワーモジュール向けの需要を取り込む。米国市場の開拓にも本腰を入れる考えで、アトランタ近郊に保有する物流拠点内に設備を導入してグリースの品質保証体制を強化する。性能面では炭素繊維配合シートの熱伝導率は現状50ワット/(メートル・ケルビン)クラスに達しているが、これをさらに引き上げてハイレベルゾーンの要請に応えていく。続きは本紙で

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