AGCは9日、米ファイザー、独ビオンテックが開発している新型コロナウイルス変異株オミクロン株に対応するワクチンの原料であるプラスミドDNAの製造を受託したと発表した。バイオ医薬品開発・製造受託(CDMO)事業子会社のドイツ工場が請け負う。既存の新型コロナワクチン向けに続く受託で、実績を伸ばしている。

 ファイザーとビオンテックは1月、オミクロン株に対応したワクチンの治験を開始し、3月末をめどに供給準備が整う見込みと発表しており、今回の受託はそれに対応する。バイオ医薬品CDMO事業子会社の米AGCバイオロジクスがビオンテックから製造を受託。独ハイデルベルク工場で製造を予定している。

 AGCは昨年、ファイザー・ビオンテック製コロナワクチン向けプラスミドDNAの製造を受託している。引き続き製造パートナーとして今回も選定された。

 AGCバイオロジクスは日米欧に製造拠点を構え、プロセス開発からスケールアップ、治験や商用医薬品原薬の製造までサービスを提供している。これまで重ねてきたCDMOの実績などが評価された。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

セミナーイベント情報はこちら

ライフイノベーションの最新記事もっと見る