◇…今年は新たな中期経営計画がスタートします。

 「2016年に策定した長期ビジョン(『2025年のありたい姿』)の中間地点。後半部分を仕上げ、『両利きの経営』にさらに磨きをかける。コア事業は止まっているわけではなく進化させ、もう一方の戦略事業をさらに探索して伸ばすことが基本の骨格だ。コア事業はコロナ禍もあって強みと弱みがはっきりした。ガラスはコロナの影響を強く受けた。基礎化学品もある程度影響を受けたが、(中長期的に需要が)強い状態は続くだろう。フッ素化学品の半導体向けは引き合いが強い。環境に貢献する冷媒や燃料電池用材料も伸びるだろう。高付加価値かつ市況に強い部分を増やすことがポイントになる」

 「戦略事業はエレクトロニクスとライフサイエンスがこれまでの中計期間で売り上げ倍増、利益3倍増で伸び、当初の計画を上回るペースだ。25年に利益の40%を目標にしていたが、前倒しで達成できるだろう。戦略事業は利益性が高いだけではなく市況変動に強いとしていて、まさにそれが証明された。これを伸ばして新しいコア事業に仕上げて利益の柱にし、次の戦略事業を興していく」

 ◇…ガラス事業の構造改革の具体策は。続きは本紙で

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