日本医療研究開発機構(AMED)は、新型コロナウイルス感染症治療薬の開発支援に乗り出す。このほど支援対象テーマの公募を開始した。企業主導型、大学などによるアカデミア主導型の2つを用意し、すでに研究開発に取りかかっているシーズを中心に支援を行う。製薬企業などによる生産を視野に、早期の治験の立ち上げが必要な案件についても強力なサポートしていく。

 企業主導型では最大3テーマ、アカデミア主導型では同5テーマを募る計画。支援額は企業主導型で1テーマ当たり3000万~2億円、アカデミア主導型で同3000万~5000万円。期間は2020年度の1年を予定する。

 政府の緊急対策として実施するため、基礎研究に止まるテーマは対象外となる。ただ、足元では基礎研究段階としても、短期で実用化できる場合は支援の対象になりえる。例えば、補化合物が絞られるなど実用化への道筋が期待できるケースなどが該当する。

 応募方法や条件などの詳細は、AMEDホームページ(HP)上で公開中。5月14日17時まで受け付ける。

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