PALTEKは、細菌やウイルスを亜塩素酸水の微細ミストで不活性化するデバイスを投入した。細菌やウイルスの不活性化、カビの抑制に効果があり、食品添加物としても認められた亜塩素酸水とセットで使用することができる。また、最大100平方メートルをカバーすることが可能。4月から順次、出荷を開始する方針。初年度で1000台の販売を目指す。

 グローバル化により人口移動が世界的に激増するなか、新型コロナウイルスなどをはじめとする感染症の拡大や細菌・ウイルスの急速な広がりがリスクとして顕在化している。日本国内でも観光業をはじめとする業界への影響が出始めている。

 PALTEKでは、保育施設向けの乳幼児見守りシステムや、介護施設向けなどに作業支援アシストスーツなどを展開してきた。感染症の拡大を受け、乳幼児や高齢者などの感染症予防として、空気中の細菌・ウイルスの不活性化が可能な空間除菌システムの取り扱いを開始すると決定した。

 投入した「Devirus AC(デヴィルスエーシー)」は、微細ミストとして亜塩素酸水を空間噴霧する業務用空間除菌デバイス。食品添加物としても認められた亜塩素酸水である「クロラス除菌ウォーター」とセットで用いる。空間除菌(東京都千代田区)が2016年から開発と実証実験を重ね実用化した。

 同デバイスは平均粒径0・5~2・0マイクロメートルと、最適なミストの大きさで噴霧を行う。ブラウン運動による長時間浮遊でミストの拡散スピードが速く、一般的な加湿器の約100倍のミスト量をいきわたらせる。また噴霧時間や待機時間、スタート時刻が分単位で設定できる。

 なおデバイスとセットで販売する亜塩素酸水「クロラス除菌ウォーター」は、次亜塩素酸ナトリウムの10倍以上の抗ウイルス効果を有する塩素系除菌剤。食品添加物としても厚生労働省の認可を得ており、ハラル認証も受けている。低腐食、低臭気、低刺激という特徴を持つ。

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