日本化薬の2020年4~9月期決算は営業利益が前年同期比22・9%減の69億7000万円、純利益も同22・9%減の48億8000万円と2ケタ減益となった。新型コロナの影響で対面業界が低迷したセイフティシステムズ(自動車安全部品)事業が振るわなかった。売上高は同5・9%減の805億円だった。

 機能化学品事業と医薬事業の2事業は増収増益を確保。機能化学品はポラテクノ事業と色素材料事業の落ち込みを、好調な触媒事業がカバーした。医薬は抗体バイオシミラーの伸長に加え、新型コロナによる販売関連費用の減少が増益に寄与した。自動車安全部品事業の売上高は同29・4%減の169億円、セグメント利益は同66・3%減の13億6000万円。中国を除く各地域の自動車市場が低迷し、国内事業、海外事業とも苦戦した。

 通期見通しは売上高1640億円、営業利益120億円、純利益100億円を予想。

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

経営の最新記事もっと見る