あゆみ製薬は29日、解熱鎮痛剤「カロナール」の出荷調整を開始したと発表した。新型コロナウイルス感染症の患者が急増するなか、想定を大幅に超える需要が継続していることから、特約店に対して出荷数割当運用を実施する。今後の動向が予測できないため、出荷調整を終える時期に関しては、現状では「未定」としている。併せて、症状などに応じた代替品の処方を求めた。

 出荷調整の対象としたのは「カロナール錠200」「同300」「同500」「カロナール細粒20%」「同50%」「カロナール原末」「カロナール坐剤小児用50」「カロナール坐剤100」「同200」「同400」「カロナールシロップ2%」。このうち、カロナール細粒20%、カロナールシロップ2%については出荷停止の措置を執った。いずれも29日までに出荷調整・停止に踏み切っている。

 出荷量は従来の100%以上だとするものの、患者数の急増を背景に追いついていない格好だ。そのため、今回、欠品や在庫の偏在を防ぐため、出荷調整を決めた。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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