アンジェスは、新型コロナウイルスに対するDNAワクチンの共同開発プロジェクトに、スリー・ディー・マトリックス(3Dマトリックス)が参画すると発表した。3Dが中国企業から導入した抗体検査をワクチンの臨床試験で使う。試験を通じて検査キットの臨床データを収集し、日本での開発に役立てる。

 アンジェスが今後始めるワクチンの臨床試験で、3Dの抗体検査キットを活用する。ワクチン接種の前後で抗体の有無を確認し、検査キットの有用性を検証する。3Dは試験で得られた臨床データを活用し、検査キットとして製品化を検討する。

 検査キットはもともと中国系の診断薬メーカー、プロメテウス・バイオが開発した。感染初期に増加する「IgM抗体」と、免疫獲得した頃に増加する「IgG抗体」を両方検出する。欧州ではCEマークを取得ずみ。日本では4月に3Dが導入し、国内向け開発を始めた。

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