Meiji Seika ファルマは9日、抗寄生虫薬として知られる「イベルメクチン」の誘導体を用いた新型コロナウイルス感染症治療薬の共同研究開発を北里研究所と始めると発表した。共同研究開発期間は今年5月から最長8年間を予定。これにともない、Meijiは北里研究所に複数名の研究員を派遣し、同感染症薬創製を目指していく。

 日本医療研究開発機構(AMED)の支援の下、両者で進める。現在、北里研究所はイベルメクチンの新型コロナウイルス感染症薬への転用を目的として医師主導治験を実施している。今回のMeijiとの共同研究開発はこれとは別となり、抗ウイルスに特化したイベルメクチン誘導体を創出し、治療薬としていくことを狙っている。

 新型コロナウイルス感染症がメインターゲットだが、他のウイルスにも効く医薬品としていくことも視野に入れる。感染症研究と治療薬開発に通じた両者が手を携えることで、画期的な治療薬の提供に結び付ける。

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