ウシオ電機は同社の抗ウイルス・除菌用紫外線技術「Care222」が、新型コロナウイルス変異株に対しても従来株同等の不活化効果があることを確認した。広島大学との共同研究の成果。同技術を活用した製品として1月から国内外でメーカー向けに光源を販売しているほか、「i(アイ)シリーズ」という小型の照射装置を医療機関などに数千台提供している。今後、欧米・アジアを中心に海外での販売にも力を入れ、2022年度にCare222関連製品で売上高100億円を目指す。

 中心波長222ナノメートルの紫外線と、有害波長を取り除く特殊な光学フィルターを組み合わせ、製品化している。広大との実験では新型コロナウイルス変異株「N501Y」と従来株を比較。それぞれの株に対し、プラスチック上で222ナノメートルの紫外線を5回繰り返し照射。未照射のものと不活化効果を比べた結果、両者の効果は同等であることが判明した。

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