米ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬候補「レムデシビル」の開発で、中国で行われていた医師主導の臨床試験がまた中止となった。

 米国の治験データベースで、15日付で「試験停止」と更新された。「現在は新型コロナの感染拡大が制御され、対象となる患者がいない」と説明。同試験は中日友好医院などによる医師主導の第3相臨床試験(P3試験)で、軽症~中等症患者300例超を登録する計画だった。このP3試験は、重症患者対象の試験も先ごろ中止になった。

 ギリアド主導のP3試験などは継続中で、重症患者の試験は今月末にも速報データが分かる見込み。ほかの中間結果も来月発表される。P3試験は規模を大幅に拡大して計4000例の症例登録を予定し、当初計画していた1000例分のデータが揃った時点で一度結果をまとめる予定。

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