英クローダグループは、新型コロナウイルスのワクチン候補の製造に使用される、新規添加剤の供給契約を英ファイザーと結んだことを発表した。契約期間は5年間。最初の3年でワクチン候補の製造に用いられる、4種類の成分添加剤の初期供給を行う。需要については今後の関連承認状況によるとしている。

 今年、クローダは総額約2億6000万ドルで脂質ベースのドラッグデリバリーシステム(DDS)に強みを持つ米アヴァンティを買収。アヴァンティは、製剤の安定化と医薬品・ワクチン用途の非経口投与(注射剤)による人体への薬物送達を可能にするための、研究および治験用途の医薬品添加剤を手がけている。

 クローダの既存ヘルスケア事業は製薬業界向けの薬物送達システムで豊富な特許を有し、アヴァンティとは買収前から協力関係にあった。高純度賦形剤の製造を可能にする複雑なプロセス改良に取り組んできたという。

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新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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