コベストロは、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を経営戦略の主軸に据えている。スコープ1(自社の直接排出)とスコープ2(購入エネルギーの使用にともなう排出)について、2035年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにして気候中立を実現する目標を掲げ、その具体化に向け進める多様な施策は、サーキュラリティ(循環性)に対する同社の揺るぎない姿勢を示している。コベストロのCEO(最高経営責任者)で、ドイツ化学工業協会(VCI)の次期会長に推挙されたマーカス・スタイレマン氏に、同社の目指す姿とドイツの化学産業が直面する課題や将来像などを聞いた。

 <気候中立達成 3本の柱>

 ■…サーキュラリティを重視した幅広い取り組みが進んでいます。

 「コベストロは『to make the world a brighter place(世界を明るくより良い場所に)』との使命を果たすため、『We will be fully circular(サーキュラーエコノミーへの移行の実現)』をビジョンに定めている。このビジョンを実現するための重点の一つは代替原料を用いることだ。また再生可能エネルギーの活用と省エネルギーの推進、革新的なリサイクル体制の構築にも力を入れている。こうした取り組みはサーキュラリティに加え、気候中立の達成に向け目標を実現するものだ」

 ■…気候中立に向けた施策をご紹介ください。続きは本紙で

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