新型コロナウイルスの5~11歳向け小児ワクチンについて、厚生労働相の諮問機関である医薬品第二部会がきょう20日に承認可否を審議する。米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した製品で、すでに接種されている成人向けの3分の1の用量を2回接種する。米国では昨年、小児への緊急使用が推奨された。厚労省によると、申請元のファイザー日本法人は海外の実用化を踏まえて承認手続きが簡略化される「特例承認」を求めている。

 承認されれば新型コロナの小児ワクチンは初。厚労省は昨年11月の自治体への説明で、今年2月ごろから小児に接種を開始する可能性を伝えていた。医療機関での個別接種や集団接種が想定されている。

 同日の部会では併せて、中外製薬の関節リウマチなどの治療薬「アクテムラ」の効能に、新型コロナウイルスの肺炎を追加することを報告する。審議ではなく報告品目として取り上げる。酸素投与が必要な重症者などが投与対象になる見通し。部会の了承を得れば通常承認の手続きが進められる。

 アクテムラはすでにコロナの治療に欧州や米国などで幅広く使われ、世界保健機関(WHO)も推奨している。

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