後藤茂之厚生労働大臣は15日の閣議後会見で、新型コロナワクチンの4回目接種対象者を拡大する方針について、22日の厚生科学審議会で了承されれば、早急に接種を開始することを明らかにした。オミクロン株「BA・5」系統への置き換わりを見据えた感染拡大への対応として、重症化リスクの高い人が集まる医療機関や高齢者施設のスタッフを4回目接種の対象に追加する。

 足元、新規感染者が急増している状況を踏まえ、医療従事者などを通じた集団感染で、多数の重症者が発生することによる医療提供体制への影響を抑える考え。後藤厚労相は、接種対象を拡大した場合でもワクチンの数量を「十分確保できている」と述べた。

 一方、第6波で問題となった検査体制については、今後世界的に需給がひっ迫するような事態が生じても適切に対応できるよう、検査キットの生産、輸入量、在庫量を毎週モニタリングするとした。すでに約1・8億回分の在庫を確保し、安定供給に十分な量を用意しているという。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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