新型コロナウイルスワクチンの職域接種が、製薬業界でも始まっている。今月に入り武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共など大手製薬も東京本社や製造拠点の従業員などを対象に始めた。

 武田薬品は東京グローバル本社と大阪工場の従業員を対象に、今月から職域接種を開始。研究拠点がある神奈川県の湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)も3日に始めた。今月下旬からは立地する藤沢市の集団接種会場としても開放する。同社の光工場(山口県)も自治体を通じた接種が行われる予定。

 アステラス製薬も工場と本社で実施。2日に焼津製剤技術センター(静岡県)、6日に富山技術センター(富山県)で開始した。それぞれ3日間のスケジュールで1回目を行う。今月中には東京本社とつくば研究センター(茨城県)でも始める。

 第一三共も5日から開始した。接種会場は東京本社ビルのスペースを活用する。まずは生産部門から優先接種し、グループ会社も含めた各工場の希望者が、本社の会場へ行き接種を受ける。本社勤務の従業員も対象。エーザイも実施に向けて国に申請し、詳細を検討中という。

 職域接種が解禁された先月からは、大塚ホールディングス(HD)や明治HDなどが既に開始。大塚は徳島県内に所属する従業員を対象に6月21日から開始。明治も同30日から始めており、Meiji Seikaファルマも対象に入っている。

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