米ファイザーと独ビオンテックは15日、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を可能にする緊急使用許可(EUA)を米国食品医薬品局(FDA)に申請したと発表した。65歳以上が対象。自社の臨床試験データはないが、すでに4回目接種が実施されているイスラエルのデータから有効性を確認できたとして申請した。

 申請の根拠としたのはイスラエルで報告された2つのデータ。60歳以上の110万人分を対象にしたリアルワールドデータ(RWD)では、前回の3回目の追加接種から4カ月以上経過して追加接種を行った場合、4回目未接種の場合より感染リスクが2分の1、重症化リスクが4分の1になる可能性が示された。18歳以上の医療従事者700人に行った臨床試験では、4回目接種後の中和抗体価が接種前より7~8倍上昇。オミクロン株に対する抗体価は4回目から1週間後に8倍、2週間後に10倍に増えた。

 米国では現在、1、2回接種から5カ月以上経過した場合に1回追加接種することがEUAで認められている。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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