厚生労働省は24日、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードを開催し、今年秋以降に想定される新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備えた検査や医療の体制整備を議論した。発熱外来に患者が殺到する事態を回避するため、各自治体での外来検査・診療体制を10月中に整備するとし、インフルワクチンの需要も高まる可能性があることから、10月中に優先的な接種対象者に呼び掛けを行う。

 2009年の新型インフル流行時は発熱外来に患者が殺到した経緯がある。コロナとインフルは臨床的に鑑別することは難しく、地域の実状を踏まえて、発熱患者の診療・検査を整備する。ドライブスルー型や野外テント型といった緊急的な医療体制を検討し、複数の診療所が輪番制を敷く案なども出ている。

 検査はコロナとインフルの両方の実施を推奨。コロナ検査薬の供給が限られることを踏まえ、インフル検査を先に行う方針。検査にともなう医療従事者の感染リスクを減らすために個人防護服を無償提供する計画。

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