英グラクソ・スミスクライン(GSK)は6日、新型コロナウイルス感染症治療薬として、モノクローナル抗体「ソトロビマブ」の製造販売承認申請を厚生労働省に行ったと発表した。同剤は米国で緊急使用許可(EUA)を取得している。今回の申請では特例承認の適用を希望しており、日本での早期供給を目指す。

 ソトロビマブはGSKと米ヴィル・バイオテクノロジーが研究開発を行うモノクローナル抗体。点滴静注で、新型コロナ感染症における酸素療法を必要としない軽症・中等症かつ重症化リスクが高い患者への投与を対象としている。イン・ビトロ試験のデータからは、デルタ株、ラムダ株を含む変異株に対して活性を維持することが示されているという。

 同剤は米国でEUAを得ているほか、カナダ、イタリア、シンガポールなどで一時的承認を、オーストラリアで承認を取得している。海外で実施した第2/3相臨床試験(P2/3)では重症化リスクの高い軽症から中等症の成人患者で入院または死亡リスクが有意に低下することを示す結果が出ている。

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