【バンコク=岩﨑淳一】2022年のタイ湾天然ガス田開発会社変更時に、タイ石油化学産業で原料確保の困難に直面する懸念が強まっている。現在、米シェブロンなどが操業するガス田の開発権益がタイ石油公社(PTT)グループ会社に移るが、引き継ぎ業務が遅延しガス掘削が一時的に停止する可能性が出ている。タイ湾産エタンを出発原料に石化を手がけるPTTグローバルケミカル(PTTGC)は、ナフサや液化石油ガス使用率を引き上げる対策などを講じているものの同湾天然ガスへの依存度は高い。実際に支障が生じれば川下誘導品の生産まで悪影響が及ぶ事態は避けられない。続きは本紙で

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