タカラバイオはこのほど、下水に含まれる新型コロナウイルス遺伝子を測定できるPCRキットの受注を開始したと発表した。下水中のウイルス遺伝子の定期的なモニタリング調査を行うことで、対象地域での感染状況の把握が可能になる。PCR酵素液、プライマー・グローブ、陽性コントロールなど遺伝子検出に必要なPCR試薬が含まれたオールインワンキット。最短50分での調査が可能。測定100回分で税込み13万2000円。

 山梨大学の原本英司教授との共同研究で実現した。新型コロナウイルス感染者のふん便中にはウイルスが存在しており、これを集約する下水を調べることでその管轄地域の感染状況を把握できる。下水疫学調査と呼ばれるこの手法は、海外を筆頭に日本の自治体などでも導入が進められている。

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