タカラバイオは、いわゆるインド株などで見られる変異を検知できる新型コロナウイルスPCR検査試薬の受注を開始した。発売中のキットと組み合わせて使うことで、「L452R」と呼ばれる変異を特異的に検出する。価格は、試薬のみで税込み1万1000円。研究用試薬として展開し、行政機関が行う分子疫学的モニタリングなどでの利用を見込む。

 5月31日から出荷する。PCR酵素ミックスと前処理試薬で構成するコアキットと呼ぶセットとともに使用する。反応確認に使う陽性コントロールも同時に発売。行政機関や研究機関へ売り込む。

 同社の場合、約3週間で新型コロナウイルス変異株を検出できる試薬を開発・製品化し、量産できる体制を整えているという。今後もさまざまな変異株に対応した試薬の開発を進めていく。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る