新型コロナウイルスか季節性インフルエンザのどちらに感染しているのかを同時に判別する検査薬の承認申請が相次いでいる。発熱や倦怠感など症状が似ていることから判別が困難であることに加え、インフルエンザ流行への備えや、コロナ感染拡大を防ぐために同時検査のニーズが高まっている。

 タカラバイオはコロナとA型およびB型インフルエンザを同時に判別できるPCR検査薬の製造販売承認申請を厚生労働省に18日行った。鼻咽頭ぬぐい液や鼻腔ぬぐい液を検体に用い、RNA精製が不要なため、60分程度と短時間に検査できるのが特徴だ。コロナ検査向けは10月に承認を取得していた。

 栄研化学は独自の遺伝子増幅技術「LAMP法」を活用した、B型インフルエンザの検査薬を21日に申請している。同社は新型コロナとA型インフルの検査薬をすでに発売しており、B型インフルを追加することで同時判別が可能になる。

 コロナとインフルの同時検査薬ではビオメリュー・ジャパン(東京都港区)、ロシュ・ダイアグノスティックス(同)、ベンチャーのスディックスバイオテック(鹿児島県)がすでに承認を取得している。

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