デンカは16日、新型コロナウイルスの変異部位同時検出システムのPCR試薬「IntelliPlex SARS-CoV-2 Variant Analysis Kit」を発売したと発表した。業務提携している台湾のプレックス・バイオ(台北市)がすでに発売している反応用装置および検出用装置と組み合わせることで、主要な変異株にみられる10種の変異部位を同時検出することができる。理論上、同システムは100種以上の変異部位に対応可能で、今後も研究用試薬の開発を進める。

 デンカはプレックス・バイオとともに、1種類の試薬で複数種類の変異部位を同時に検出可能な変異株検出システムを開発。独自開発の「πコード技術」を使用することで、従来の蛍光法では困難な同時多項目測定が高感度で可能になった。

 測定できる変異は、「L452R」「E484K」など現在、とくに注目されている変異種でみられる10カ所。東邦大学との検証実験で良好な結果を得られたため、測定機関向け変異株検出システムとして販売する。

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新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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