デンカは、新型コロナウイルスを含む複数の呼吸器感染症ウイルスを同時測定する診断機器の開発に乗り出すと発表した。提携先の台湾プレックス・バイオ(台北市)から機器・試薬の供給を受け、評価と実証を進める。プレックス・バイオが有する遺伝子を高精度かつ同時多項目に検出できる技術を活用し、測定時間の短縮や省力化など利便性の高い機器の開発を目指す。

 12日付でプレックス・バイオと機器・試薬に関する供給契約を交わした。日本医療研究開発機構(AMED)からの支援も受けて取り組む。新型コロナウイルス感染症など複数の感染症に対応した診断機器の実用化を急ぐ。

 ライフイノベーション事業強化の一環として、デンカは2016年9月にプレックス・バイオと業務提携契約を締結、昨年には同社に対して33・4%を出資することも決め、関係を深めている。今回、同社が持つ同時多項目測定技術などを生かして、新たな検査キット創出へとつなげる。

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