トランスジェニックは新型コロナ感染症研究用エクソンヒト化マウスが完成したと発表した。同社が確立したエクソンヒト化マウス技術を活用。同ウイルスの感染とかかわりのある酵素「ACE2」をヒト化したのが特徴だ。これにより、ヒトに近い感染状況を再現可能だとしている。実際の人間に近い動物モデルができたことで、より精緻な感染・発症メカニズムの解明につながりそうだ。

 トランスジェニックは2020年3月、同技術を使い、よりヒトに近いモデルになり得るマウスの開発に乗り出すと発表していた。今回、開発したマウスはACE2のエクソン配列が長いため、2段階でヒト化を実施。より人間の感染実態に近い状況を再現できるようにした。今後、公的研究機関などに提供し、治療薬開発などへの貢献を目指す。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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