米食品医薬品局(FDA)は米ファイザー/独ビオンテック、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンの製品情報を更新し、有害事象として心筋炎、心膜炎を追加した。頻度は少ないが、若い世代を中心に接種後の心筋炎が報告されている。

 両ワクチンのいずれかを接種後、心臓の筋肉や周辺組織に炎症が起こる心筋炎、心膜炎を発症した事例が増えている。今月11日までに米国で報告された発症頻度は接種100万回当たり12・6例。ファイザー製は同8例、モデルナ製は同19・8例。大半が30歳以下の男性で、症状は軽度とされる。

 FDAは25日付で両ワクチンのファクトシートを更新し、注意すべき有害事象に心筋炎などを追加。既往歴がある場合は慎重に接種するよう注意喚起している。

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