米ファイザー/独ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンを接種した後の抗体価は、中国のシノバック製コロナワクチンより10倍高いことが報告された。香港大学公共衛生学院による研究データで、英医学誌「ランセット」に掲載された。

 ファイザー製、シノバック製のいずれかを接種した香港の医療従事者1442人を対象とする研究の速報データ。接種2回目から21~35日後の血清サンプル12人分を使い、コロナウイルスに対する中和抗体を調べた。

 ウイルス量が50%減った時点のプラーク減少中和試験(PRNT50)の抗体価は、ファイザー製が平均269、シノバック製が同27で9・8倍の差があった。90%減少(PRNT90)の抗体価はファイザー製が113、シノバック製が8・4で、差は13倍以上に拡大した。研究グループは、シノバック製ワクチンの予防効果を高める手段として、追加免疫のワクチン接種などを提案している。

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