新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は26日、ムーンショット型研究開発事業の目標の1つ「2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」で13件の研究開発プロジェクトを採択したと発表した。①温室効果ガスを回収、資源転換、無害化する技術の開発②窒素化合物を回収、資源転換、無害化する技術の開発③生分解のタイミングやスピードをコントロールする海洋生分解性プラスチックの開発の3テーマに取り組む。三菱ケミカルや宇部興産など化学企業も参加する。

 温室効果ガスでは、大気中のCO2を直接回収するダイレクト・エアー・キャプチャー(DAC)や、CO2の資源化技術を開発する。より温室効果が高いメタンや一酸化窒素についても同様に検討を行う。窒素化合物については、人間活動に由来して増える窒素化合物を回収、資源化を狙う。海洋生分解性プラスチックは主に海洋プラごみ問題の解決を模索する。原料や原理の異なる3種類の方法で海洋生分解性プラスチックの開発を目指す。

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