米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)グループのヤンセンファーマ日本法人は16日、新型コロナウイルスワクチンの国内第1相臨床試験(P1)を再開したと発表した。原因不明の症状が海外の臨床試験で報告され、先月から日本の試験も中断していた。症状の原因は特定できなかったが、ワクチンとの因果関係は認められず、各地で治験を再開している。

 海外のP3で、有害事象の可能性もある原因不明の病状が報告されたため、J&Jは先月12日にコロナワクチンを使うすべての治験を中断。第三者機関が評価した結果、有害事象が疑われた症例について明確な原因は特定できなかったが、ワクチンとの因果関係を示す証拠はなかった。米国では同月後半から治験を再開。日本でも規制当局と協議した結果、1カ月超ぶりの治験再開となった。日本では健康成人250例を対象に、2回接種するP1を9月から実施中。

 海外では、9月から行っている1回接種のP3に加え、2回接種のP3もこのほど開始。合わせて最大9万例規模の大規模試験に拡大している。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る