ユニチカは、ナイロン中空糸膜の細胞培養への応用を狙う。膜内に細胞を充填し、培地に浸漬させて効率的に細胞集合塊を得る。同社が主に半導体製造向けの精密ろ過(MF)膜用途で展開しているナイロン6(ポリアミド6=PA6)樹脂製中空糸膜は、コーティングなしで高親水性を保有。低溶出で培地が円滑に通過する。化学構造が類似しているため生体親和性も高いとみられ、細胞の生存率、活性の維持が期待できる。iPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)の培養など、成長する再生医療分野での活用を検討。肝細胞を充填し、モジュール化した人工肝臓などの研究も進めていく。続きは本紙で

中空糸膜を束やモジュールとすることで大量の細胞集合塊を一度に取得できる

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