ライオンは、コロナ禍のオーラルケア実態を調査した結果、職場や学校など家の外で歯磨き習慣がある人の6割超が飛沫感染リスクを感じていることが分かった。在宅勤務などで間食機会が増える一方、間食後の歯磨きは増えていないこと、また歯科医院への通院を中止した人も多く、将来の口内トラブル発生リスクも懸念される。

 今年3月11~15日、2084人(16~79歳男女)を対象にインターネットで調査。歯磨き時の飛沫感染リスクが伝えられるなか、自宅以外で昼食後に歯磨きを「必ずする」「することの方が多い」という回答は481人に上った。このうち67%が飛沫感染リスクを意識していることが分かった。

 また、在宅勤務中心者(123人)のうち24%が「自宅での間食頻度が増えた」と回答。しかし、歯磨き頻度の上昇は10%にとどまり「間食後の歯磨きを追加した」と答えた人はほとんどいなかった。歯科医院に関しては、通院をやめた人が増やした人よりも多く、在宅勤務・非在宅勤務に関係なく同様の傾向だった。

 これらの結果から、コロナ禍で口内環境を悪化させる可能性のある行動が増加し、将来の口内リスクにつながることも示唆される。ウィズコロナにおけるオーラルケアとして、日本歯科医師会がホームページ内の動画で飛沫の飛散を抑える歯磨き方法を紹介している。ライオンも引き続きオーラルケアに関する調査研究や情報を発信していく考えだ。

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