ロシュ・ダイアグノスティックス(東京都港区)は、新型コロナウイルスに対する抗体を定量的に測定する研究用検査薬を発売した。ロシュの全自動免疫検査装置で測定を行い、約18分で結果を表示する。日本国内で販売しているロシュの同装置すべてで使用可能で、民間の検査センターや大病院のほか、広く国内病院施設への販売を見込む。

 今回発売する試薬は、スイス・ロシュが開発。血清および血しょう中の新型コロナウイルスのスパイクたんぱく質に対する抗体を、定量的に測定する。ワクチン接種の前後に測定し、抗体量の変化を数値で把握できるため、ウイルスへの免疫獲得の変化がわかると期待される。また、対応する装置は国内医療機関などで1500台以上設置されており、幅広い活用が期待される。

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