新型コロナウイルスの抗原検査キットで、店頭やネットで購入できる一般用検査薬としての発売が相次ぐ。ロシュ・ダイアグノスティックス(東京都港区)は6日に発売し、薬局・ドラッグストアの対面やネットの販売を始める。ネット販売大手のアマゾンや楽天などでも販売する。タカラバイオは12日から売り出す。

 ロシュなどのコロナ抗原検査薬は、厚生労働省が医療用に承認していた製品。ガイドラインに沿って一般用に転用され、先月24日以降に3製品が承認された。分類上は第一類医薬品に該当する。

 一方ですでに市場には「研究用」のコロナ抗原検査薬が出回り、誤判定リスクも懸念されている。一般用と研究用が混在する市場の交通整理は急務で、販売を担う企業や利用者に説明をする薬剤師は丁寧な対応が求められそう。タカラバイオはOTC医薬品専用窓口を開設する。

 ロシュ・ダイアグノスティックスは「SARS-CoV-2ラピッド抗原テスト(一般用)」(写真)、タカラバイオは「HEALGEN COVID-19 抗原迅速テスト(一般用)」をそれぞれ発売する。ともに鼻咽頭拭い液を検体に用い、15分で判定できる。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

セミナーイベント情報はこちら

ライフイノベーションの最新記事もっと見る