【上海=石田亮】上海市政府は20日、生産活動再開に向けたガイドラインを発表した。従業員の管理方法・通勤、検査回数、訪問者対応など6項目に分けて事細かく定められ、正常化に向けた期待が高まる。

 上海ではロックダウン解除に向けて現在3段階に分けた政策を実施している。第1段階では感染拡大を抑えつつ、生産機能やサプライチェーンの回復に向けた準備を進める期間に位置づける。生産活動をするうえで必要な「復工証」や従業員の出入り口に「場所コード」を設置し、出入りと健康状態を管理する。従業員は毎日の抗原検査と所属する区の要求に合わせて核酸検査を受ける。大型工場では毎日、抗原と核酸検査を義務づける。5000人以上の大型工場では工場内に検査拠点を設けなければならない。

 第2段階は5月22日~31日まで。クローズドループ方式を採用するなど安全にも配慮した営業活動の再開が求められている。各エリアの状況によっては、公共交通機関の利用も可能となっている。

 最終段階においては、企業サイドは市町村や園区、ビルに対し防疫計画の提出が要求される。出勤などの移動は安全が保証された地域に限り許可される。感染リスクの程度に応じて公共交通機関の利用も許可される。抗原検査や核酸検査は工場の規模によって多少異なる。大型工場では、6月1日から10日まで抗原検査を1日1回、核酸検査は2日に1回の実施を定めた。続きは本紙で

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