【上海=石田亮】上海市のロックダウンが5月末に解除される見通しだ。16日の会見で上海市の宗明副市長が封鎖を3段階に分け解除すると発表。6月中旬をめどに市内機能の完全回復を目指す。

 新規陽性感染者数は15日に初めて1000人以下を記録。市内の感染拡大は制御されており、予防と制御は段階的に成功したと報告した。

 上海では市内の小区を「封控区」「管控区」「防控区」の3つのエリアに分けて管理している。16日の会見では最も厳しい封控区において、7日連続で新規感染者が発生しない場合、管控区に変更。さらに3日間発生しなければ防控区に位置づけ、優先的に解除していく。

 解除の第1段階となる16日から21日までは、これまでと同様に移動制限などを設け、感染抑制を目指す。第2段階として22日から31日まで、封控区、管控区で徐々に解除していく。最終段階として6月1日から中旬にかけて、市内の機能を回復させる方針だ。

 市内の交通は5月16日から金山などでタクシーと自家用車の使用を許可。22日にバス、鉄道は順次運行を再開する見込み。鉄道は16日より上海虹橋、上海駅発着の列車を増便していき、順次通常運行を再開する。その後、航空会社は同市への国内線を徐々に再開し、同市に就航する国内・国際線の航空会社の座席数を調整していく。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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