中外製薬の奥田修社長は、12日の記者懇談会でスイス・ロシュから導入した新型コロナウイルス感染症薬「AT-527」について「国際治験への参加を準備中だ」と語り、日本で臨床試験を近く始める方針を明らかにした。創製した米アテアとロシュが4月末に立ち上げた第3相臨床試験(P3)に加わるかたちで行う。527は経口剤のため、さまざまな患者に投与しやすい利点がある。

 これまでロシュなどがグローバルP2を進めていた。P3では軽症から中等症患者への有効性などを評価する計画だ。

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