ディスプレイ、半導体材料などで構成される住友化学の情報電子化学部門。現中期経営計画では、セグメント別のコア営業利益目標に対し、同部門が最も高い伸び率を示す見通しだ。新中計ではEUV(極紫外線)レジストや窒化ガリウム(GaN)基板などに注力し、ディスプレイ材料はハイエンドの液晶に特化しつつ、有機ELシフトの追い風を捉える考え。「次の3カ年が付加価値シフトの転換期。3年後、ポートフォリオのほとんどはハイエンド品が占めることになる」と語る部門統括の松井正樹代表取締役専務執行役員に新中計の方向性を聞いた。

■-現中計を振り返って。

 「ポイントは2つ。1つ目は構造転換が奏功したということ。厳しい事業は縮小・撤退し、付加価値化を進めてきた。2010年代半ばから取り組み、かたちになってきた。2つ目はコロナ禍による巣ごもりやデジタル化の需要。構造転換による付加価値化が収益のベースとなり、そこにコロナ禍の需要が加わって利益が大きく伸びた」

■-点数をつけると何点でしょうか。

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